女性の更年期障害の原因と症状について
更年期障害症状が現れてくるのは、40代後半からといわれています。
その頃には閉経もするので、閉経の前後10年間が更年期の時期だと言われています。
50代半ばを過ぎれば、更年期障害の症状にも慣れていきますし、少しづつ症状が軽くなっていきます。
更年期障害の症状
それでは、更年期障害の症状といってもどのようなものがあるのでしょうか?
代表的な症状をみていきましょう。
・皮膚のシワ・たるみ・シミ ・多汗・冷え・むくみ・めまい・肥満・やせる ・頻尿・尿失禁 ・骨量減少
精神的症状
突然イライラしたり、不安になったりしてうつのような状態になります。
睡眠障害がおきたり、神経質になってしまいます。
昔出来たことが出来なくなり、惨めに感じ憂鬱になりやすくなります。
理屈っぽくなる人もいます。
やる気もなくなって、ひどくなると自殺願望まででてくるので、注意しましょう。
運動器官系症状
肩こりや腰痛、手足がしびれたりします。
体力も昔のようにはなくなるので、疲れやすくなります。
生殖器系症状
月経周期が乱れ始めます。
周期が短くなったり、2~3日で終わってしまったり、3ヶ月こないということもあります。
生理不順になって、閉経します。
膣の浄化作用も低下してしまいますので、膣内の炎症がおきやすくなります。
他にも、吐き気や食欲不振など、消化器系の症状もでてきます。
更年期障害と女性ホルモンの関係
更年期障害は、加齢によって卵巣の老化で卵巣から分泌される2つの女性ホルモン、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が減少することが原因だと言われています。
急激な女性ホルモンの低下によって、その機能の変化に体がおいついていけず、自律神経失調症の状態になってしまい、体や精神面に様々な影響がでてきます。
最近では、若年性更年期と言われる20代~30代の方にも、更年期症状が多く見られるようです。
その原因は無理なダイエットやストレスなどで、ホルモンバランスが崩れてしまうからです。
エストロゲンの働きとは?
エストロゲンとは、一般的に8~9歳頃から卵巣で分泌されはじめます。
女性らしい丸みをおびた体作りに欠かせないホルモンの事です。
思春期になると乳房の成長や子宮・膣の発育などを促して、身長体重の増加など身体の発育にも関係します。
また、思春期は体の成長と心の成長が追い付かず、思春期もイライラしやすいのです。
思春期に反抗期を迎えるのは仕方のないことです。
12歳を過ぎると、分泌量が増えて初潮を迎えます。
エストロゲンは生理とも関わりが深く、更年期になって閉経を迎えるまで、ずっと生理の周期ごとに分泌量の増減を繰り返します。
その他にもエストロゲンは、肌や髪のうるおいを保つ・コレステロール値の調整・動脈硬化を防ぐなど、たくさんの作用で女性の体を健康に保つ働きをしてくれます。
そんなエストロゲンですが、40歳を過ぎると、老化による卵巣機能の低下で分泌量が減少してしまいます。
このエストロゲンの減少によって、生理の周期が不規則になって、50歳前後で、閉経を迎えることになります。
閉経前後のエストロゲンの急激な減少により、ホルモンバランスが崩れて様々な症状が起こる時期を更年期と呼びます。
更年期は閉経の前後10年間と言われていますが、人それぞれ症状が違います。
症状を全く感じない方もいれば、寝込んでしまうほど重症の方もいるようです。
さらに更年期になると、シミ・シワ・たるみなど肌の状態も、急に気になるほど目立ちます。
女性ホルモンの減少は美容面にも大きな影響を与えます。
そんな更年期の症状を和らげるためには、自ら自覚して改善を試みることが重要です。
リラックスできるように、
- ストレス解消
- 趣味
も大事です。
血行を良くしてホルモンバランスを調整する働きのある漢方の生薬は、内側から体調を整えてくれます。
美容薬でしたら、生薬以外にもお肌に効果的な成分が含まれています。
お肌の効果は半年~1年と気長に続ける必要があります。
しかし体の面で体調がよくなるのは、案外早く効果を感じる事ができると思います。
更年期障害に悩む前に、一度ホルモンバランスに目を向けてください。
少しでも症状が軽くなるのなら頼った方がいいと思います。
また、更年期にイライラしたり、やる気が出なくなったら自分を認めましょう。
更年期だと自ら認め、更年期だから趣味を楽しんだり、体に良いことをしていきましょう。
是非、上手く乗り越えられるように意識していきましょう。